「楮」使用:写真作品実例

まりっか / asakiyumemisshi

フィルム写真合同写真展「40mm展」    2018.06.15-17 三葉堂寫眞機店にて

作品は、今回の「フィルム写真合同写真展 40mm展」のレギュレーション(出展規定)
となっている7mmのハレパネ貼付をされています。


今回の制作で、和紙を使って、苦労した点をお聞きしました。
「普段から展示用に自宅でプリントしており、色補正の目安はついていましたが
花写真は思ったようなイメージにプリントすることができず、データを補正しながら
テストプリントを繰り返してしまいました。」

また、うまくいった点についても、このように教えていただきました。

「花の写真ははもともと没写真でしたが、和紙の風合いを逆手にとって、イメージ通り
の質感や風合いが表現でき自分らしい作品に仕上がりました。

海の写真は、アンダーな写真だったため沈んでしまいがちな写真になるところでした
が、和紙だとくすんでしまいがちな部分も綺麗にプリントで表現でき、こっくりとした
和紙のもつ深みが表現できました。」

和紙の弱点をうまく活かしていただき、和紙にしか出来ない表現をしていただけたこと
を大変嬉しく思います。

中田 啓瑛 Nakata Keiyou / デジャヴのある日常のストーリー

2017年の作品展「十五年展・ケイヨウの写真館~デジャヴのある日常のストーリー~」より。

通りがかりの方々もお見えになり写真そのものも、また、和紙へのプリントも大変好評で
うれしいお言葉を多数頂戴いたしました。

和紙のプリントは、初めて見たという方が結構おられ、こんなにきれいにできるものなのかとか特殊な薬品を使っているのかとか色んなお声を聞かせていただきました。

使用した和紙は、深みのある仕上がりにしたい風景は、「楮、びざん」
明るく綺麗な仕上がりにしたい花は「竹和紙」
モノクロ人物は「楮」
透け感を出したい展示には「雲流」

と使い分けています。
マットで温かい仕上がりが作風に合っていて気に入っています。

2015年に初個展、以来今年2018年で四回目の写真展となりますが、メインとなる大きな作品や、諧調が欲しいモノクロプリントは、全て出力サービスでお願いしています。
思った通りの仕上がりになり、適切なアドバイスも頂けるのでとても満足しています。

*室内の展示写真は、「同時代ギャラリー」さんのご紹介記事から。(制作者が写る室外からの写真を除く。)

中嶋 正和 / Circle of Life - めぐる季節 -

AIJPは、思っていた以上にコントラストがあって、使いやすい印象です。

苦労した点は、「プレミオ雲流」は厚みがあるせいか、プリンタヘッドとのこすれが発生する
ことがあり、出力しなおすことになりました。

うまくいった点は、冬の写真は、「プレミオ雲流」の繊維が吹雪のようにも見え、奥行きが感じ
られると観ていただいた方にも好評でした。

紙によって作品の雰囲気が大きく変わることが実感できました。
次の作品はまだ決まっていませんが、作品にあった紙を見つけられるよういろいろ
試していきたいです。

緒方 弘之・緒方 桂子 / 春浪漫

---緒方 弘之さんからの感想---


和紙は色が「くすむ」、コントラストが「弱い」の先入観がありましたが、最初の試しプリントで払拭
できました。
色調が柔らかく濃度も高いのでコントラストが得られる。私はコントラストの強い作品が多いのでメリ
ハリの得られない用紙は使用しません。
今回の写真展の来場者も濃度と色調の良さに驚いています。皆さんも私と同じような先入観がある方が
多かったので認識を新たにしたのではないでしょうか。
ただし光沢紙の画像処理よりもやや濃度、彩度も高めが仕上がりは良いように感じました。


これからA.I.J.P.をご使用になる方へのアドバイスとしましては、「先ずサンプル紙で通常のレタッチ
でプリントし種類の比較確認をすること。」そして、「紙の色(ベース)と作品の内容は良く吟味する
こと。」をおすすめします。


                           作品(上部3作品):緒方 弘之さんの作品
                           作品(下部3作品):緒方 桂子さんの作品

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Alice Tremblais

Awagami's ancestral tradition and technical washi-making expertise turns each paper into a masterpiece. The papers unique qualities place it at the heart of the artist's creation process.
Printing gives washi a second story as the fibers and pigments interact - revealing softness & sharpness, density & transparency, lightness & strength...
These days artists also approach the papers printed surface not as simply an 'end to
the means' but as a layer to be further manipulated, painted upon, varnished, re-worked, etc....During this final creative movement, perhaps no other paper can give the artist's hand such fluidity and freedom as Awagami washi.
For a master printer or an artist, working with Awagami washi is simply a joyous and unending adventure.

Alice Tremblais
Chef de projets
Okometa Paris, France

長浜 健治 / 同胞

---長浜 健治さんからの感想---

A.I.J.P.との出会いは、「GANREF主催のセミナーで、写真家・吉田繁先生の講
義を受講し、その中でアワガミファクトリーの和紙をご紹介いただきました。」
という長浜さん。

ブログでもご紹介させていただいた長浜さんに、今回お話を伺うことができま
した。
▼ブログ記事
http://awagami.jugem.jp/?eid=637

長浜さんは、AIJPシリーズでは「楮」や「びざん」「竹和紙」を使って、モノク
ロ写真やカラー写真作品をプリントされています。

【竹和紙】について、「EPSONの6色染料プリンターPM-G860も所有してお
り、『竹和紙』にプリントした経験がありますが、染料インクを使用した場合、
紙にインクが滲み込むため、表面の毛羽が目立ってしまってあまり具合が良くあ
りません。印刷前に刷毛で表面を念入りに掃いても駄目。PX-7Vは顔料インクの
ため、紙の上にインクが乗るので毛羽が目立ず、風合いよく仕上がります。御社
の和紙の中でも白色度が高く、腰があるのに柔らかな印象を与え、気に入ってま
す。いわゆる和紙らしいテイストとは異なりますが、他に替わるものがない風合
いです。値段が比較的安いのも魅力で、両面印刷できるのがうれしいです。」と
ご感想をいただきました。

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ASUHA-明日葉-/In the town of SIESTA -シエスタの町で-

「シエスタ写真家」のASUHA -明日葉- さんのご紹介です。
2009年、新宿・エプサイトでの「江川渡子」さんの写真展で、ご本人からのご紹介
でアワガミを知ったそうです。

「A.I.J.P.」をお使いいただいたご感想をお聞きしました。
「従来の写真印画紙や、インクジェット用アートペーパー(コットン紙、セルロール紙
など)には無い「独特の風合い」、特に温かさ・柔らかさの表現に長けていると思います。
発色もよく、適度な滲み具合が独特のテイストを生み出します。
反面、意図しない擦れや不純物の混入などの問題点もあります。擦れについては、作品の味に
なることもあるので、必ずしもマイナス面ばかりではありません。

日本の伝統文化である和紙に、ギリシャをはじめとする西洋・地中海のシーンをプリントした
「和洋のハーモニー」は、ひと味違った面白さを与えてくれています。」

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岡田 邦明 / Romanesque Tales

---岡田 邦明さんからの感想---

フリーの写真家の岡田 邦明さん。
モノクロ作品を中心にされており、『AIJP楮』を使って手作りの写真集
など製作されています。

「和紙は製本しやすく、今回もA2を使用して、紙の目を考えて、A3に
 カットし、プリントしそれを二つ折りにして製本しています。」

ルリエールの製本家の方から、AIJPをすすめられたのが、和紙を使うよ
うになったきっかけだそうです。

本のタイトルは「Romanesque Tales (ロマネスクテールズ)」
日本題は「ロマネスクの博物誌」

ヨーロッパ中世、ロマネスク美術の彫刻を中心にした写真集で、
表紙は違いますが、中の写真(31枚)ページはすべて「AIJP 楮(厚口)」
を使用しておられます。

「ヨーロッパ中世の不思議な彫刻と風景の本にはぴったりの紙でした。
 いずれは、中世の写本のようなもっと厚手の一冊の作品としての本
 も製作してみたいと思っています。」

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長重 優廣/春竹林

---長重さんからの感想---

エプソンカラープリントコンテスト優秀賞を受賞された長重さん。

「この度、エプソンとガンレフ共同での"エプソン カラープリントコンテスト"
 にてアワガミ・インクジェット・ペーパー 楮(こうぞ)・厚口 を
 使用しました写真が優秀賞を頂きましたのでご報告させて頂きます。

 これからも、アワガミ様の商品を使わせて頂きますので
 よろしくお願い致します。」


山本 功巳/A distance of atmosphere

---山本さんからの感想---

インターネットで見られたのがきっかけで、AIJPをお使いいただけるよう
になった山本 功巳さん。
「銀塩写真の材料がどんどんなくなっていったので、
モノクロバライタ紙の代わりになるインクジェット紙を探していました。
いろんな紙のセットが入ったおためしセットがあったのでまずは、それを
注文してプリントしてみたらとても気に入りました。それからずっと愛用
してます。主につかうのは、びざんと楮の生成りです。」


「モノクロ写真なので、黒のバリエーションの中でどれだけ階調をだすこ
とができるかが問題でした。
最初は黒すぎたりして失敗しましたが、慣れてくると乾いてからこれぐら
いは出るだろうとか予測できるようになりました。価格はもう少し安くな
るとうれしいですが、それで品質が落ちるといやですね。

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小久保 葉子/nostalgia

---小久保さんからの感想---

キャンパスに絵を描いたような温もりのある写真の仕上がりを求めていたところ、このアワガミに出会いました。

インクジェット紙『びざん(中厚口)』と『楮(厚口)生成』 を使用したのですが、どちらも理想に近い仕上がりとなりました。
手漉き紙の『びざん』については、手漉き紙ならではの耳がついており、額とは異なる味のある風合いを出しています。
作品のイメージからもこの風合い感は、私にとってとても重要でした。
また、人物の作品が『楮』ですが、ソフトな深みを出すのに最適だと思いました。

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加藤 文彦 / 屋久島山水

---加藤 文彦さんからの感想---

良い点は、他社製と比較してもコントラストシャープネスは写真用インクジェットペーパーとしてはレベルは高い。
                     
改善希望点は、インクが乗らない部分(白い部分)に漉き目が目立つことがある。
ロットによって製品にバラツキがある。
         

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木戸孝子/シリーズ "Re-birth"

---木戸さんからの感想---

とても美しいペーパーです。
薄口のこうぞに、高知の透き通った海のイメージをプリントしました。和紙の透き通った質感が、海の透明さを際立たせます。特に、作品の長期保存性に気を使っているので、和紙は中性紙だということもあり、気に入っています。

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