写真作品実例

長瀬 正太 / 「湊(そう)」・「心 重ねて」

---長瀬 正太さんからの感想---

作品紹介:上の作品「湊(そう)」竹和紙170g使用
     下の作品「心 重ねて」プレミオ雲流使用

普通の習字に使うような和紙をプリントしようとしますと・・・紙がプリンターの中でクチャクチャ
になってしまったり・・・・色が滲んでしまって絵にならなかったり・・・・
紙の粉が大量に出るので、プリントの度にプリンターを開けてクリーニングしなくてはな
らなかったり・・・・色々と大変だったそうです。

ですが、この「阿波紙インクジェットペーパー」は・・・和紙にある程度の厚みを持たせてくれてあ
り、紙表面にもインクジェットプリンター用にコーティングがしてあるのでインクが滲まないように
なっています。

初めて阿波紙インクジェットペーパーのサンプルにプリントをした時・・・・
「あ、これなら写真に使える・・・・これなら作品として仕上げる事が出来る!」と思いました。

中でも、私が多用するのは「竹和紙」と「プレミオ雲流」の2種類になります。

「竹和紙」は、阿波紙インクジェットペーパー(以降AIJPと記述)の中でも一番白く、紙の表面も絹
のように滑らかで・・・写真をとても柔らかく描写しつつ、なおかつ写真の中の木の枝や葉っぱの一
枚一枚までしっかりと描写してくれます。

「プレミオ雲流」の方は、和紙の原料である楮(こうぞ)の繊維を荒々しく残してあるので紙の表面
に最初から波のような模様が入っています。
その繊維の流れが写真に新たな表情を出してくれたり・・・その繊維の凹凸にのったプリンターの
インクの濃淡が、時として得も言われぬグラデーションを描いてくれます。

ただ、この雲流・・・その繊維の流れがかえって写真の描写を弱めてしまう事があったり、紙の色
が竹和紙に比べてかなり黄色っぽいので、プリントの色調節には多少気を使います。

こういった特徴の和紙なので、「写真の描写を大事にしたい、細かなニュアンスも伝えたい」という
写真には「竹和紙」を・・・
「全体の雰囲気、空間のグラデーションを和紙の繊維独特の質感で引き上げたい」という場合には
「プレミオ雲流」を使います。

写真展の来場者の方から「どうして和紙を使うんですか?」という事を尋ねられることがありますが、
私の場合はズバリ・・・「和紙が自分の写真の作品性を高めてくれるから!」です。

制作者: 長瀬 正太
URL: http://syouta.jimdo.com/
使用した紙: 竹和紙/170g/A3ノビ,プレミオ/雲流/A3ノビ
使用したプリンタ: EPSON PX-5600/PX-7500(A1サイズやA2サイズに使用)
プリンタの設定について:

用紙種類:EPSON フォトマット紙/顔料  カラー:カラー
印刷品質:詳細設定(最高品質で双方向印刷をオフ)
色補正:ユーザー設定でオフ(色補正なし)
用紙調整:プラテンギャップ補正を「広め」
カラー処理を「Photoshopによるカラー管理」にしてプリンタプロファイルは「ColorMunk Photo」にて作成したプロファイルを使用。
マッチング方法は「知覚的」。黒点の補正にチェック。

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