作品実例

阿部 高嗣 / しまなみライフ

---阿部 高嗣さんからの感想---

阿部さんが新宿エプサイトギャラリーにて写真展「しまなみライフ」を開催される際、
いただいたお便りより。

しまなみライフの阿部です。
私は、びざん、とっても気に入っています。
子ども写真の場合、私がびざんで目指したのは、いわさきちひろさんのやわらかさです。
まさしくこれだーという感じです。
びざんは他の紙と全く別物です。
ご覧になる人の子ども時代に、時間をタイムスリップさせます。
まさしく私の写真にぴったりのような気がします。
紙には手漉きなので当然ムラがあります。
そのムラをうまく味方につけて作品に命を吹き込むような感じです。

注意したいのが、表面の加工を刷毛を使って手作業で行っているそうなのですが、
その刷毛の毛が表面に残っている場合が稀にあります。
プリントする前は、ゆっくりあせらず、紙の粉などを取り除きながら表面をじっくり観察
するといいと思います。
一枚一枚仕上がりを想像しながら、紙と対話するような感じです。

この作業が面倒だと感じる方もいるかもしれませんが、私にとってこれがいいのです。
同じものが二つとできません。すべて一点ものです。だからいいのです。
一般の写真用紙ではこうはいきません。すべて同じようにプリントでき、手間が省ける分、
一点物にはなりません。
どちらがいいかは、人それぞれの判断だと思います。
常に同じプリントを狂いなく求める方には向いていないかもしれません。
それと紙の表面は強いものではありません。プリントの後はできるだけ触らないほうが
いいと思います。

いろいろな手間のかかることがあるにも関わらず、私がびざんを選んだ理由は、「風合い」
です。
写真用紙には、光沢紙、マット紙、アート紙などいろいろありますが、私が使ったびざんは、
風合いが一般の写真用紙と全くの別物です。
どの紙を使うのがいいかは、絵柄にもよりますし、それぞれ好みもあります。
光沢紙には光沢紙のよさがありますし、絹目には絹目のよさがあります。
それぞれの紙によって雰囲気がガラッと変わります。
私の今回の写真展には、びざんはベストだったと思います。
私自身、とっても気に入りました。

これからも阿波紙様のびざんを使い続け、和紙の素晴らしさを伝えていきたいと思います。

制作者: 阿部 高嗣
URL: http://www.shimanamilife.com
使用した紙: びざん/純白,白/厚口/A1,A2
使用したプリンタ: エプソンPX−H7000
プリンタの設定について:

《順序》A4マット紙にテストプリント→A4びざんにプリントしてOKなら→最終のA2やA1サイズのびざんにプリント
A4マット紙で色の出方が決まれば、あとはだいたい予想通りにプリントできました。

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